復職までのロードマップ
こんにちは。
あつき@うつ病会社員(@conttogrow_pro)です。
今回も復職の記事を書いていきます。
前回は「復職までに目指す状態」を解説しました。
今回は「うつ病の治療から復職、そして継続就労まで」どんな風に進んでいくかロードマップ的なものをお話しします。
うつ病までの回復までの道のりをイメージしていただければと思います。
今回の内容は私個人の体験談を多く含んだ内容になります。
あくまで一例として読んでいただけると助かります。
筆者は仕事でうつ病(双極性障害)になり、3度の休職と復職を経験しました。
現在は自身の体験談をもとに『うつ病と共に働く』をテーマに発信活動をしています。
2022年5月に3度目の復職を果たし、現在まで継続して働いているよ
復職までのロードマップ
復職までのロードマップを、うつ病関連の書籍によく載っている図に、自分の経験を追加して描いてみました。
うつ病から回復までの体調の変遷はひとりひとり違いますが、復職までのプロセスは同じです。
(なかには復職の準備をすっ飛ばす方もおられますが、多くの場合失敗していますので無視します。)
復職して社会復帰していくプロセスを5つに分けました。
- うつドン底
- 活動開始
- 復職準備
- 復職
- 継続就労
① うつドン底
うつの症状が一番重い時期です。
日常生活に大きな影響を及ぼします。
多くの患者はうつ病が重症化した後に初めて精神科や心療内科を受診します。
そこで主治医から正式にうつ病の診断を受け、休職を勧められた人が多いのではないでしょうか。
この期間に最も重要なのは休養です。
薬の服用を続けながらとにかく休みます。
多くの時間をベッドで寝て過ごし、心のエネルギーの回復に努めます。
休職による罪悪感からしっかりと休めない人も多いですが、休むことが仕事です。
休むこと以外は忘れて構いません。
② 活動開始
うつドン底期を乗り越えた後、少しずつ活動を増やしていきます。
無理して活動をすると①うつドン底期に戻ってしまうため、心と体の状態を見ながら慎重に進める必要があります。
活動開始のタイミングは、以下2点で見極めます。
- 活動する余力が出てきたとき
- 回復の進行が鈍化してきたとき
主治医と相談しながら無理のない範囲で進めていきましょう。
どんな活動がいいかは別の記事で紹介します。
③ 復職準備
体調を回復させていくと共に、復職の準備をしていく期間になります。
前回の記事で紹介した「復職までに目指す状態」のチェックリストを満たせるように活動していきます。
復職に失敗する人はこのStepを飛ばして行きますが、待っているのは体調を崩して再休職です。
以前の記事にも書きましたが、再休職するということは病気の症状が悪化しているということであり、うつドン底期からやり直すということを意味します。
無駄としか言いようがないので、しっかり準備をして行きましょう。
④ 復職
とうとう復職です。
ロードマップを見ると、復職後に体調が少し悪化しています。
これは復職後に大きなストレスがかかること示しています。
復職準備をしてない人はこのストレスに耐えられず1〜3ヶ月で離脱していきますが、しっかり復職準備をしていれば跳ね返すことができます。
⑤ 継続就労
復職を果たすと次の目標は継続就労です。
復職までのロードマップに継続就労と書かれていることに違和感を感じた人も多いと思いますが、私は継続就労までを含めて復職と考えています。
継続就労は病気からの回復と同じ、もしくはそれ以上にハードルが高いです。
しかし大丈夫です。
これから継続就労を達成するためのコツを解説していきますので、付いてきていただければと思います。
- うつドン底
- 活動開始
- 復職準備
- 復職
- 継続就労
社会復帰まで壁が連続
復職までのロードマップを解説しました。
最後になりますが復職までの登山に例えてみました。
標高◯メートルは復職がいかに大変かをイメージできるように書いただけですので、深い意味はありません。
山頂は「1年継続して働く」です。
何度も紹介していますが
- メンタル不調の復職者で再休職した人の割合は、復職日から6ヶ月で19.3%、1年で28.3%、2年で37.7%、5年で47.1%であった(*1)
- また、再休職の発生割合は復職後1年に57.4%、2年に76.5%と集中していた(*2)
*1*2…主治医と産業医の連携医に関する有効な手法の提案に関する研究(平成28年度 総括・分担研究報告書)
復職後1年以内に約30%の人は再休職しており、ここを乗り越える必要があります。
うつ病からの社会復帰は困難の連続ですが、ゆっくり乗り越えて行きましょう。
まとめ:復職までをイメージしよう
まとめです。
- うつドン底
- 活動開始
- 復職準備
- 復職
- 継続就労
今回は復職までに道のりをイメージしてただきたく、図を用いて解説しました。
たぶんみなさんが一番感じていることだと思いますが、復職までは険しい道のりです。
これから険しい道の歩き方を分かりやすく丁寧に解説していきますので、お付き合いいただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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