【体験談】復職が怖い。復職前にやっておくべきことは?(うつ病からの復職)
- 復職が怖い…
- 復職前にやっておくべきことは?
このようなお悩みを解決します。
復職前にやっておくべきことは
- 病気の症状を抑える
- 仕事をする上で必要な体力をつける
- 再発予防策を立てる
復職の準備は、リワークがおすすめ!
「復職のことを考えると、不安でいっぱいになる」という方は多いのではないでしょうか。
筆者は復職を3回経験しており、復職に対する不安は痛いほどわかります。
復職3回のうち2回は、復職後すぐに体調を崩し再休職しました。
いまは3回目の復職を果たし、再休職することなく仕事を続けることができています。
何度も復職を経験する中で、「こうやったら復職がうまくいくのではないか?」という持論ができてきたので、ここにまとめます。
この記事を読めば、復職の成功する確率が上がりますよ。
筆者は仕事のストレスでうつ病になりました
実体験をベースに、復職前にやっておくべきことを丁寧に解説します。
これから復職する人の参考になれば幸いです。
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復職の不安をなくしたい人は、就労移行支援のリワークがおすすめです。
就労移行支援では、復職に向けたトレーニングが出来ます。
復職までの流れ
まずは復職までの流れを紹介します。
復職したいと言えば、すぐに復職できるんじゃないの?
多くの休職者は、様々な理由から復職を急ぎます。
しかし復職は、休職者本人の意思だけではできません。
主治医と会社の許可が必要になります。
復職は、段階を踏んで進められます
主治医が復職可能と判断すると、復職可能と書かれた診断書を作成してもらえます。
会社に診断書を提出し、復職したい旨を伝えます。
会社側が本人・主治医・職場にヒアリングし、復職可否の判断材料を集めます。
会社に出向き対面で審査会が行われます。産業医・人事部・上司が出席する場合が多いです。
上記情報をもとに、会社が最終判断を下します。
復職の日程など詳細を決めていきます。また、復帰する職場の環境調整を行います。
なんだか、復職するのって大変そうだね
そんなことないよ!きちんと準備をすれば大丈夫
本記事で紹介する「復職前にやっておくべきこと」を実践すれば、問題なく復職できますので安心してください。
復職するには、主治医と会社の許可が必要
準備なしでは、復職は失敗する!?
復職を成功させたいのなら、復職に向けて準備しておくことが重要です。
早く復職したいんだけど…、なぜ準備が必要なの?
多くの人は焦りから、準備もなしに慌てて復職しようとします。
主治医や会社に「もう十分休んだから復職できます!」といった感じでしょうか。
しかしこれは、復職すること自体が目標になっている状態です。
なんとか主治医と会社を説得し、復職するところまではいいのですが、
いざ蓋を開けると、復職後すぐに体調を崩し再休職…というパターンが多いです。
ここで確認したいのですが、あなたの本当の望みはなんでしょうか?
復職して再休職すること?
違いますよね、あなたの望みは復職後も継続して働くことです。
たとえ復職できても、働き続けることができなければ意味がありません。
復職はゴールではなく、スタートです。
このことをどうか忘れないでください。
筆者は何度も復職に失敗したため痛感していますが、復職後も働き続けることは本当に難しいです。
そのため、復職後も働き続けるための準備が必要です。
準備なしの復職は、無策で戦場に行くようなものです。
うつ病は、再発しやすい病気です。
再発率は60%もあり、再発を繰り返すとさらに再発率が高くなることが分かっています。
再発は避けたいね
復職を急ぐあまり、準備をおこたると
焦って復職→うつ症状が悪化(再発)→再休職→再び治療→…
と、負のスパイラルに入っていきます。
この負のスパイラルに陥らないためにも、復職の準備をしっかりやることが重要です。
- 復職する人が立てるべき目標は「復職後も継続して働くこと」
- 復職はゴールではなく、スタート
- 準備なしで復職にのぞむと、復職は失敗する
復職前にやっておくべきこと
復職の準備は、具体的に何をしたらいいの?
復職に向けてやっておくべきとことは3つあります。
- 病気の症状を抑える
- 仕事をする上で必要な体力をつける
- 再発予防策を立てる
復職する人の多くは、復職の準備を甘く考えてます。
しかし、復職を成功させるためには、入念な準備が必要です。
ここでは、やっておくべきことを丁寧に解説します。
実践することができれば、復職の成功確率がぐーんと上がります。
参考にしてください。
①病気の症状を抑える
復職への第1ステップは、病気の症状を抑えることです。
病気の症状が強く残っている人は、まずは治療に専念してください。
どれくらい回復していればいいの?
病気になる前の自分を100%とした場合、まずは回復度60%ぐらいを目指しましょう。
60%の目安は、
- 体調が安定している
- 毎日1時間くらい散歩ができる
- 楽しみがある
ぐらいでしょうか。
病気から十分回復していないにも関わらず、無理に復職しても、うつ症状が悪化し再休職するだけです。
再休職だけならいいのですが、うつ症状が悪化しているため、治療が振り出しに戻ります。
しっかりと治療して復職にのぞむことは、一見遠回りのように思えますが近道になります。
うつ病の治療は、主治医と二人三脚で進めてください。
治療に関しては、専門家ではない自分が解説するのは間違いだと思いますので、最小限にさせていただきます。(僕が取り組んだことは、需要があれば記事にします。)
うつ病の治療の基本は、
- 薬物療法
- 運動療法
- 心理療法
と言われています。簡単に言うと
- 薬を飲む
- 体を動かす
- 思考・感情との付き合い方を変える
Twitterを見ていると、薬だけで病気を治そうとする人が多いですが、薬だけで寛解するのは非常に難しい病気です。
薬物療法だけではなく、運動療法・心理療法も組み合わせて、寛解を目指しましょう。
②仕事をする上で必要な体力をつける
病気の症状が落ち着いてきたし、そろそろ復職していいかな?
ダメだよ!まだまだ復職できる状態ではないよ
次に取り組むべきは、「仕事をする上で必要な体力をつける」です。
病気になる前のあなたは、普通に1日働けていたため気づいていないと思いますが、「働く」って実はものスゴイ体力が必要です。
うつ病は活動性が低下する病気です。
急性期(うつドン底の時)には、全く動けなかったという人が多いと思います。
そのため、うつ病回復後のあなたは、想像以上に体力が無くなっています。
体力がない状態で復職すると、少し仕事をしただけでヘトヘトに。
それが毎日続くのでドンドン消耗していきます。
再休職コースへまっしぐらです。
じゃあ、どうすればいいの?
復職前に下記状態を目指しましょう
- 働いている時と同じ生活リズムで過ごせている
- フルタイム働ける体力がある
- フルタイム集中力を維持できる
具体的にやってほしいトレーニングは
- 復職後に起床する時間に、起床する
- 復職後に通勤している時間に、外出する
- 復職後に勤務している時間に、集中して作業する
- 復職後に就寝する時間に、就寝する
- 作業に伴う疲労を次の日に持ち越さず、十分回復できるようになる
このトレーニングを復職前に最低1ヶ月行うことをおすすめします。
全然できていない…
今は出来ていなくて当然だよ。少しずつ出来るようにしていこう!
簡単そうに思えますが、実際にやってみるとかなり大変です。
取り組む際は、1日の活動内容を記録しましょう。
活動記録表はネット上に色んなものが配布されているので、自分に合ったものを探してみてください。
下記は、大塚製薬さんがネット上で公開しているものです。
これは、睡眠と気分の記録用ですが、活動内容の記録にも使えます。
筆者の例を紹介すると
上は復職に失敗したとき、下は復職に成功したときの、復職直前の活動記録です。
下の筆者はリワークに通いながら、1日7時間を目標に集中する時間(紫色)を確保していました。
ポイントは、復職後の生活に近づけることです。
はじめは「カフェに行って1時間だけ読書して帰ってくる」でいいので、小さな目標から始めましょう。
徐々に負荷を増やしていき、最終的には復職後の生活を1ヶ月続けましょう。
これができれば、復職の下準備は完了です。
③再発予防策を立てる
ここまで
- 病気の症状を抑える
- 仕事で働く上で必要な体力をつける
に取り組んできました。
きっと、病気になる前の自分に近づいたと思います。
しかし、元の自分のまま、元の環境に戻れば、うつ病の再発する可能性は高いです。
うつ病を再発させないためには、何かを変える必要があります。
それが再発予防策を立てることです。
ここでは、再発予防について考えていきましょう。
再発予防は何を考えたらいい?
休職の原因を考えるといいよ!
再発予防策を立てるために、まずはうつ病になった原因を考えましょう。
あなたがうつ病になった原因はなんですか?
下記のように考えると、分かりやすいです。
例を挙げると、