うつ病

【体験談】うつ病からの復職がこわい。復職を成功させるには?

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復職を目指す人

復職がこわい…

「復職しないと…」と思ってはいるけれど、

復職に対する不安が強くて、一歩踏み出せないという人は多いのではないでしょうか。

筆者もトータルで1年半休職しており、復職のことを考えたとき、様々なことが頭をよぎりました。

  • 復職を考えると不安でしょうがない
  • 働ける自信がない。大丈夫かな
  • 病気が再発したらどうしよう。仕事を続けられるかな
  • 職場の人の視線が気になる。周りの人はどう思うかな
  • などなど

休職期間が長くなれば長くなるほど、復職に対する不安は大きくなっていきますよね。

復職、こわい…

今回は、そんなあなたに復職に対する不安を解消し、復職を成功させる方法を紹介します。

あつき

この記事を書いている僕は、うつ病(双極性障害)を患っています。

筆者は、2019年に仕事で過労に。その後、うつ病を発症しました。

過去に2回復職にトライしましたが、どちらも病気の症状が再発し1ヶ月後には再休職。

現在は、3回目の復職が決まり、復職の準備をしている真っ最中です。

「なんだ、まだ復職してないのかよ」とツッコミが入ったと思いますが、

3回目の復職が決まった現在、復職に対する不安は少なく、復職の成功を確信しています。

ここまで言い切れるのは、復職に対して万全な準備ができているから。

この記事を読めば、筆者が復職に自信を持っている理由が分かり、あなたも復職を成功させることができます

記事内容は以下の通りです。

  1. 復職を成功させるために必要なこと
  2. 復職に対する不安は、リワークで解決
  3. リワークは就労移行支援がオススメ

結論から言いますと、「復職に対して不安があるなら、就労移行支援を利用しよう」です。

実際に休職を経験した筆者が、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

あつき

筆者の復職状況はココに追記していきますね。

現在は「5月に復職予定。復職2週間前」です。

復職を成功させるために必要なこと

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では早速、復職を成功させるために必要なことを考えていきましょう。

ここでは「復職成功」の定義を

復職成功 = 復帰後も長く安定して働ける

とします。

僕もそうでしたが、初めて復職する人には、長期的な視点がありません。

しかし、復職するあなたの本当の望みは、復帰後も継続して働くことではないでしょうか。

復職すること自体をゴールにするのではなく、復帰後も長く安定して働けることを目指しましょう。

さて、前置きはここまでにして、本題に入っていきます。

うつ病の人の復職成功の鍵は、2つあります。

長く安定して働くためには、①だけでは不十分。①と②の両方が必要です。

あなたの復職成功を占う意味で、下記の質問に答えてみてください。

復職成功のための質問①:病気から回復してる?

まずは、あなたの病気の回復度を確認しましょう。

「病気になる前の自分=100%」とした場合、今の自分の回復度は何%ぐらいでしょうか。

下記の質問に答えながら、あなたの回復度を考えてみてください。

  1. 病気の症状はおさまっていますか?
  2. 体調は安定していますか?
  3. 会社に行っている時と同じ生活リズムで過ごせていますか?
  4. 毎日フルタイム、働ける体力はありますか?
  5. 毎日フルタイム、集中力を維持できますか?

③〜⑤をより具体的にすると

  • 復職後に起床する時間、起床できていますか?
  • 復職後に通勤している時間帯、外出できていますか?
  • 復職後に勤務している時間帯、集中力が必要な作業をできていますか?(読書、PC作業など)
  • 作業に伴う疲労を、次の日まで持ち越さず、十分回復できていますか?

「やろうと思えばできる」はなし。

いま実行しているかで考えてください。

実際にやっていなければ「できていない」ですよ。

いかがでしょうか。あなたの回復度は何%ですか?

筆者の体感ですが、回復度が80%以上であれば、復職に耐えうる回復状態と言えます。

病気以前と同じ状態(回復度100%)である必要はありませんが、復職するためには少なくとも80%は必要であると考えてください。

というのも、復職直後は何をしても消耗します。十分に回復している人でも、精神状態が一時的に悪化。

回復度が80%に満たない人は、このストレスに耐えられず、すぐに体調を崩し再休職コースです。

あつき

回復が不十分だった筆者は、すぐに再休職を余儀なくされました。

回復が不十分な人は、上記の質問にYESと答えられるように、トレーニングが必要です。

復職成功のための質問②:再発予防策はある?

復職成功に必要な要素、2つ目は再発予防です。

と、その前に、あなたがうつ病になった原因を考えてみましょう。

あなたがうつ病になった原因は何ですか?

下記のように考えると、分かりやすいかもしれません。

うつ病の発症は、【環境(外的要因)】✖️【自分(内的要因)】

例を挙げると、

環境(外的要因)
自分(内的要因)
  • 仕事量が多い
  • 残業が多い
  • ストレスが強い
  • パワハラがある
  • 人間関係が悪い
  • などなど
  • 考え方に問題がある
  • 認知の歪みがある
  • 思考・感情との付き合い方が下手
  • 問題対処が苦手
  • ストレス耐性が低い
  • などなど

あなたのうつ病発症の原因は、どこにあったでしょうか?

うつ病発症=環境✖️自分と考えた場合、次の3パターンが考えられますね。

  1. 環境に問題があった(自分に問題はない)
  2. 自分に問題があった(環境に問題はない)
  3. 環境と自分に問題があった

ただ、①の「環境に問題があった(自分に問題はない)」というパターンは基本的にはないはずです。

あなたの周りには、あなたと同じ環境にいるけれど、うつ病になっていない人がいますよね?

その場合、環境だけでなく自分にも問題があったと考えるのが妥当です。

という訳で、考えられるのは②と③ですが、多くの人は③の「環境と自分に問題があった」ではないでしょうか。

あつき

筆者も「環境と自分に問題があった」パターンでした

次に進む前に、あなたのうつ病を発症した原因を整理してみてください。

さて、あなたのうつ病発症の原因が分かったところで、改めてこの質問をします。

「再発予防策はありますか?」

どうでしょうか。

難しく考える必要はないです。

先ほど分かった、うつ病発症の原因を取り除けてればOK。

うつ病発症の原因を取り除く、つまり、環境と自分を変えることができれば、再発を防げる可能性は高いです。

うつ病の再発予防は、【環境を変える】✖️【自分を変える】

環境と自分を変えるとはどういうことか?

下記に例を挙げます。

環境を変える
自分を変える
  • 仕事量を調節する
  • 上司を変えてもらう
  • 部署移動する
  • 転職する
  • などなど
  • 考え方を変える
  • 問題解決方法を学ぶ
  • 思考・感情の付き合い方を学ぶ
  • ストレス耐性をつける
  • などなど

環境を変えることはできてますか?

自分を変えることはできてますか?

復職失敗のよくあるパターンですが、

病気の症状がおさまった→元の職場に復帰→病気が再発→再休職

考えてみれば分かりますが、病気になった時と同じ状況(同じ環境と自分)で復帰すれば、うつ病が再発するのは当然のことです。

あつき

「環境」と「自分」を変えるのが大事!

ただし、外的要因である「環境」を変えるのは、容易ではありません。

仕事量の調整も、上司の変更も、部署移動も…自分だけでは決められません。転職も簡単にできるものではないですよね。

したがって「環境」を可能な範囲で変え、「自分」を大きく変えることが重要になってきます。

復職成功のポイント
  1. 復職成功とは、復帰後も長く安定して働けること
  2. 必要なのは、①病気から回復している ②再発予防策がある
  3. 再発予防は、「環境」と「自分」を変える

復職に対する不安は、リワークで解決!

ここまで、復職を成功させるために必要なことを解説してきました。

復職成功に必要なのは

  • 病気から回復している
  • 再発予防策がある

でしたね。

それでは、復職成功の条件を満たすために、どうしたらいいでしょうか。

筆者は、リワークの利用をオススメします。

リワークって何?

リワークとは、「return to work」の略語です。

うつ病などの精神疾患が原因で休職している人が、職場復帰と再発予防を目的に受けるリハビリのことを言います。

復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムと言うこともあります。

リワークでは「回復」と「再発予防」のトレーニングを行う

リワーク施設では、こんなトレーニングをい行います。

「回復」
「再発予防」
  • 生活リズムを整える
  • 体調を安定させる
  • リワーク施設に安定して通う
  • 集中力や作業能力の回復
  • うつ病になった原因の分析
  • 自分の障害を理解し、対処法を学ぶ
  • 認知行動療法などの心理療法を学ぶ
  • ストレス耐性をつける
  • コミュニケーションなどの対人スキルを学ぶ

復職成功に必要な「回復」と「再発予防」のトレーニングを同時にすることができます。

リワークを利用した人は定着率が高い

下記のグラフを見てください。

リワーク定着率
出典:『産業精神保健』20 (4) 2012より

リワーク利用者の就労継続割合は、非利用者に比べて非常に高いことが分かります。

これは、リワークを利用した人は、復帰後も継続して働ける可能性が高いということです。

逆に、リワークを利用してない人は、復帰後に辞めてしまう可能性が高い…。

グラフを見ると、非利用者の80%は、1,000日後までに辞めていますね。

あつき

リワークを利用すれば、復職成功の可能性が高い!

リワークのメリット・デメリット

ここまで筆者は、復職成功のために、リワークの利用をオススメしてきました。

では、リワークにデメリットはないのか?

気になる人に向けて、リワークのメリット・デメリットをまとめました。

リワークのメリット

  • 「病気の回復」と「再発予防」のトレーニングができる
  • 復帰後に継続して働ける可能性が高い
  • 復職に対して自信を持てる
  • 専門スタッフから客観的なアドバイスを受けられる
  • 似た境遇の仲間ができる

上でも述べましたが、リワークを利用する大きなメリットは、復職成功の可能性が高いことです。

リワークのデメリット

  • 一定期間通う必要がある。3〜6ヶ月利用する人が多い。早く復職したい人には向かない
  • 費用がかかることがある。休職中の出費は、心理的負担になることも

リワークを利用するデメリットは、時間とお金がかかることです。

このようにリワークにはデメリットもあります。

ただ、筆者からすると、デメリットよりメリットの方がはるかに大きいと思っています。

と言うのも、復職に失敗すると、結局は時間とお金を失いますからね。

リワークでしっかり復職準備をすれば、結果的に時間とお金を節約できます。

あつき

もっと早くリワークを利用すればよかった…

筆者は後悔しています

メリット・デメリットを理解した上で、利用するかを決めてください。

リワークは就労移行支援がおすすめ

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リワークは、主に3つの施設で受けることができます。

  1. 医療機関
  2. 障害者職業センター
  3. 就労移行支援事業所

それぞれ特色があり、プログラム内容が異なります。

①医療機関

精神科や心療内科で受けられるリワークです。

医師や看護師、精神保健福祉士などの専門スタッフが、医療的リハビリテーションを行います。

医療行為の一環として行われ、病気の症状に細心の注意を払いながら進めます。

医療費がかかりますが、健康保険制度や自立支援医療制度を利用することで、自己負担を抑えることができます。

全ての病院で実施されているわけではないため、場合によっては転院が必要になります。

②障害者職業センター

地域障害者職業センターが実施するリワークです。

病状を回復させるための治療ではなく、業務訓練に重点を置いているのが特徴です。

民間企業の休職者が対象であり、無料で受けることができます。ただし、公務員は利用できません。

各県の主要都市に設置されていることが多く、通える範囲に住んでいないと利用できないのが難点です。

③就労移行支援事業所

就労移行支援事業所で行うリワークです。

民間企業への復職を目指す障害者が対象です。

障害者の復職・職場定着のノウハウを多く持っています。

長く働き続けるためのプログラムが用意されており、スタッフとの面談が定期的に行われます。

復職後も定着支援を受けられるのが特徴です。

就労移行支援事業所は全国に3,500件以上あるため、家から通える範囲に事業所がある可能性が高いです。

以上3つの場所でリワークを受けることができます。

筆者はこの3つの中で、就労移行支援事業所でのリワークをオススメしています。

就労移行支援をオススメする理由

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就労移行支援のリワークをオススメする理由は、下記の通りです。

  • 「病気の回復」と「再発予防」のトレーニングをバランスよく受けられる
  • 復職・職場定着のノウハウを多く持っている
  • 復職後も定着支援を受けられる
  • 転職を目指す人も利用できる
  • 全国に3,500件以上あり、お住まいの地域にも事業所がある可能性が高い

特に、復職・職場定着のノウハウの豊富さがオススメポイント。

就労移行支援の収益源は、国の助成金です。

その助成金の額面は就職率や職場定着率などで決まるため、どの事業所も必死でプログラムを作成&サポートを行います。

そのため、就労移行支援のプログラムとサポートの質は、非常に高いです。

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就労移行支援はこんなところ

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ここでは、リワークを受けられる就労移行支援について、少しだけ解説します。

就労移行支援とは

そもそも就労移行支援とはなんでしょうか?

就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつです。

一般企業への就労を目指す障害者を対象に、就労に必要な知識やスキルを習得し、就労後も職場に定着できるようにサポートを行うサービスです。

あつき

イメージは、就職・復職のための学校です。様々なサポートを受けながら就職・復職を目指します。

就労移行支援の料金

気になる就労移行支援の料金ですが、収入状況によって異なります。

自己負担の上限金額は、前年度の住民税によって決まります。

区分世帯の収入状況負担上限月額
生活保護生活保護受給世帯0円
低所得市町村民税非課税世帯0円
一般1市町村民税課税世帯(所得割16万円未満)9300円
一般2上記以外37200円
【参考】厚生労働省HP 障害者の利用負担
あつき

ちなみに筆者は、負担上限月額は9300円です。この場合、1ヶ月間毎日利用しても9300円で済みます。

就労移行支援の利用者の多くは、無料で利用しています。

自分の負担上限月額が知りたい人は、市区町村の障害福祉課へお問い合わせください。

入所するまでの流れ

就労移行支援事業所に入所するまでの流れを簡単に紹介します。

事業所を探す

お住まいの地域の事業所を探す

事業所に行き、面談・見学をする

事業所に実際に足を運び、相談に行きます。複数の事業所を見学しましょう

利用する事業所を決める

複数の候補の中から、利用する事業所を決定します

障害福祉サービス受給者証を申請する

就労移行支援の利用は、障害福祉サービスの受給者証が必要です。お住まいの市区町村の障害福祉課に行き、申請を行います

利用契約をし、利用開始

障害福祉サービス受給者証が発行されたら、利用する事業所に行き契約を結びます。そして、利用開始です

就労移行支援の選び方は、下記にまとめていますので、参考にしてください。

サムネ
【就職したい方向け】良い就労移行支援の選び方 どの就労移行支援を利用したらいいか知りたい就労移行支援の選び方を知りたい就労移行支援の探し方を知りたい こんな風に思っている...

まとめ:就労移行支援を利用して復職を成功させよう!

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就職成功のためには

  1. 病気から回復している
  2. 再発予防策がある

が重要です!

そして、これらのトレーニングを同時に行えるのが「就労移行支援」です。

就労移行支援を利用すれば、復職成功の可能性がグンと上がります!

ぜひ、復職を成功させるために就労移行支援を利用してください。

あなたの復職成功を祈っています。

【2022年最新】就労移行支援(リワーク)おすすめ5選うつ病(双極性障害)当事者が就労移行支援事業所を紹介します。...